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鹿狩人

ディア・ハンター。
日本では1979年公開。

大学のとき、サークルは「AVE」(Audio Visual Education)といって、訳すると「視聴覚教育研究会」。
実際は、映画と写真と放送の好きなメンバが集まったサークル。
ボクは写真がやりたかったけど、映画の要素もわかればおもしろい、と思って入部しましたが、そのときのサークルの同級生が絶賛していたのが、この映画。

しばらくしてレンタルか、TVで見たときはロシアンルーレットのエグいシーンばかり印象深く、今日久々に見てみると、ほとんど覚えていない・・ま、新鮮ではあったのだけど。
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ロバートデニーロは相変わらずの好演だし、その友人の恋人役は、やはりメリル・ストリープだったか・・
彼らのいた町が「ロシア系移民の多い町」、という設定であったのはあとでウィキで知ったのだが、なるほど、ロシアの尖塔ぽい建物が何度も映されていましたっけ。だから、ベトナムに行く前に会ったグリーンベレーに、デニーロらは不敬な言葉も平気で投げつける。
180分という上映時間は最初は「長いな」と思うほど、婚礼の祝賀会は冗長ではあったけど、ベトナム戦争のシーンからはぐいぐい引き込まれる。
こんな映画、「7月4日に生まれて」とか「プライベート・ライアン」とか「地獄の黙示録」とか「プラトーン」とか、類似する限りなく多くの映画がアメリカでさえ作られているのに、日本政府はどうだ・・と。

ラストシーン。
ベトナムで不遇な死を迎えた、デニーロの親友ニックの葬儀のあとで集まる仲間たちが、自然に歌い始めるのは祖国を讃える歌。

いつか、このまま集団的自衛権がどんどん拡大解釈されると、数十年後には日本でもこんな映画が作られて、年老いた渡辺謙あたりが「それでも、われわれは日本人として生きていくのだ」みたいなナレーションで終わるのかも・・・



今日の夕方の桜橋。
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明日朝は少しは涼しくなりそうだ。
憂いはどっかに置いておいて、RUN、頑張るか!
by pmrider | 2014-07-19 23:52 | エンタ | Comments(0)