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サイレント・モノローグ

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もともと、3月までいた会社でも、いつも雑談する同僚がいたワケでもない。
台風とか、スポーツとか、少し大きなニュースがあれば少し会話するくらい。
席の前や横に座っているから、瞬間の会話は可能。
でも逆に、話したくない相手もいて、良いことばかりでもなかった。

4月からの転職先では、半月ほど本社にいただけで、あとは作業場所に通う毎日。
月に1~2度帰社報告はするけど、他の社員で顔と名前がわかる人は、2人?3人くらい?

今の現場では、始業は9時だが、リーダー役の人間(他社の人だが、名目上はボクもその会社の社員だ)が朝8時半には出社しているので、それにあわせている。
岡山から倉敷にバイパスを使って車通勤すると、かなりの頻度で発生する交通事故による渋滞を考慮して、8時前には現場に到着するようにしている。

仕事場の5Fまでは階段を使い、3Fくらいまでなら平気なのだろうが、5Fだとちょっと息があがる。
でも、イヤだからやめる、ということはない。
昼休みは仕事場の部屋で昼食をとれるが、狭くて気分転換もできそうもないので、必ず1Fまで降りて(階段で)公園のようなスペースの一角でパンを食べる。
木陰なので、この30℃超の気候でも、汗だくにはならない。
いつも同じ場所だから、そのうち、「あの、一人でパン食べてるオジサン」みたいにSNSで取り上げられる(まさか)かもしれないような気分も覚える。

あとはだいたい18時くらいまでで退社。
いままでの仕事の忙しさやストレスを考えると、贅沢な勤務。
それでいて、給与的にはさほど変わらない。
いままでの仕事がなんだったの?とも思える。


しかし、勤務自体はやや生産性が低く、他の作業の遅れのため、次の作業にうまくつながらない。
リーダー役の人も、ボクがやる仕事について、とやかく言わない代わりに、今後の見込みとか、進捗の確認とか、定期的にミーティングを開くでもなく、仕事中は仕事についての短い質問はできても、確認の意味できいたときに「以前に説明したと思いますが」と枕言葉のように言われるので、何度も聞く気にはなれないし、ちょっとした冗談も通じないようだ。

平日は、ここ数ヶ月、雑談もしない生活。
狭い作業場は、人が通るたびに、ボクの椅子の背中がひっかかって揺らされるが、「すいません」の一言もない。
ささいなことなので、ムキになるつもりはないが、1日平均20回以上とか、太めのユーザの男性が通るたびに接触すると、とてもムカつく。
が、文句は言えない。
机の中に深く座るが、長くはもたない。
机の引き出しの前に、隣の作業員(F通の課長)が足を伸ばしてPCに向かっているので、引き出しを出すとき、いちいち「すみません」と言わなくてはならない。
他のF通の社員も、やたらと上から目線の話しかしない人間もいる。
F通なんて、クソだな。
技術や知識はボクよりははるかに上だろうが、客や他の社員に対して考慮が欠けている。
これについては、前職のほうが、はるかにマナーが行き届いている。


家ではといえば、ヨメさんからして、変な健康志向で、焼肉なんてやる気がなさそうだ。
定食屋の、小鉢で出るような料理を、なんか見た目の悪い皿で出される。
悪いというより、おかずならなんでもグラタン皿で盛り付けするのは、どーよ。

相手のことを注意すれば、こっちの言葉を無視して話し続けるので会話にならない。
大声をだして制止すると「男のクセに大きな声で」などという。
どーすりゃいい?
だから、面倒だから「黙れ」と言って、それからは、本当に1週間くらい、まったく会話がない。
どうしても必要なときは、メモで。
まるで、ナイトスクープの「筆談夫婦」だ。いや、まさに。
娘2人も、仕事とか大学のせいで、顔合わすのは夕食時に帰宅時間が重なるときか、たまの朝食時。
いろいろと気をつかってやっているつもりだが、こちらもほとんど会話はない。
上の娘なんて、「おかえり」などの最低の挨拶はするが、顔を向けないので、そろそろ顔を忘れてしまいそうだ(苦笑)。


高齢となった実母も、携帯での通常の音声通話はほとんど通じない(すぐに留守電に)のでメールがメインとなるが、たとえば、あるときの会話。
母「今日は暑いね」
(このあと、返信まで数時間かかっている)
ボク「はい。そうですね」
母「さっき、なんで、はい、って言ったの?」」
ボク「?メールを読み返してください」
母「わからない」
ボク「頼みますから、よく読んでください」
母「いじわるなことを言わないでおしえて」
こんな調子だ。
まるで、お笑いのボケとツッコミのネタになりそうなノリ。
笑って済ませればいいけど、このままだと、もっと困ったことになるに違いない。
こういうことも、ヨメさんにうっかり話すと「認知症じゃが。大丈夫なん?以前、お母さんは私に、「面倒はみなくていいから」としつこく言ってたから、ワタシは面倒みないわよ」とか非情な言い方をするに違いない。


結局、すべて、自分で我慢して、自分で見守りながら解決を図るしかない。
ボクは普段から、そんなにいい加減なことはしてきたつもりはないし、今の職場にブランクなく転職できたことで、社会保険料とか家族の健康保険とか、特にわずらわしさを家族に与えることなくがんばってきたつもりだが、まだ、功徳の積み方は不足しているらしい・・
気持ちがせめてパンクしないで済んでいるのは、B型のおかげだろうか・・
by pmrider | 2015-08-10 21:43 | Comments(0)