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息してないけど、生きてます

Nスペ。
福島原発事故のせいで、余計に広がった犠牲者のドキュメンタリー。

原発から4キロの距離にあった病院の患者さん達は、震災だけなら、まだ避難する必要がなかったのに、ムリな移動を余儀なくされたため、まだ生きられた命を、むざむざ失ってしまった。
原発事故による避難命令さえなければ。
一旦病院を出て、遠くの避難施設(学校?)まできたのはいいが、そこからさらに安全な施設までヘリで運んでもらう予定が、日没のために翌日に延期となる。その晩、容態が悪化し、病院なら当たり前にある診療器具をつけないために、命を落としたお年寄り。
看護師の女性は、翌朝やってきたヘリの隊長に、亡くなったお年寄りを真っ先に運んでもらいたくて、懇願する。
「この人、息してないけど、生きてます」
はっとした表情の隊長。
そして状況を理解して、生きている人優先ではなく、亡くなった人へのせめてもの誠意を見せるため、看護師の女性の言うとおりにする。

他にも、あの避難指示さえなければ、もっと助かる人もいたはずなのに、と悔し涙に暮れる消防隊員。

それでも、原発再稼動しなけばならないのか?
頻繁に停電しても、この状況よりは、はるかにマシなのではないか。


太陽光発電や風力発電は、気候や天候に左右されるリスクはあるが、そのうち日本の人口も減るだろうし、停電しそうになれば「んじゃー、そろそろ寝ようかのー」と、抵抗なく受け入れることのできる社会のほうが、いまよりもよほど自然で安全ではないのかな・・・と思ったりしました。
by pmrider | 2012-03-04 00:02 | バラエティ | Comments(0)