鉄道員(ぽっぽや)
これは、初めて見た当時の感想の一部。
もう15年前か・・
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鉄道員(ぽっぽや)[99/12/27]
原作は,「短いな」と思って5分ほどで立ち読み。ヒロスエ幽霊説までは確認したので、はじめはたいしたことないなー、と不満でしたが、ヒロスエの出現で,やっぱ、じーんと。
一番感じたのは、原作者の、乙松駅長への優しさかな。こんな感じ方ははじめてです。
いろんな不幸な出来事を経て、後悔ばかりの駅長に、「そんなことはないんだ、それでいいんだ」と説かれているようにも思えます。
実際、いくら妻や娘が死のうと、彼が仕事を放りだして駆けつけたとしても、運命は一緒。それを「不人情だ」とか言うほうがおかしい。
もしも娘の雪子が生きていたとして、ずっと乙松の生き方を妻と同じように否定され続けるよりも、あの一瞬でも、認められたことこそが彼の最高の幸せなのではなかろうか。
役者としては、健さんよりも、大竹しのぶのほうがかわいくて,「やっぱり上手い」と思いました。「北の国なら,じゅん」の吉岡はナヨナヨしすぎ。
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いまなら、いくらユーレイでも、自分の生き方を完全肯定し、食事まで準備してくれる娘には、羨望するのみ。
それまでの乙松駅長のすべての後悔が精算される死には、ジェラシーさえ感じる。
今日はもう1回、ホロっと・・・「ディア・シスター」
やっと見つけて飲んだ。ナイス。