人気ブログランキング | 話題のタグを見る

理不尽な転機

正月早々から、上司から持ちかけられた、異動の打診。
自分にできることを別事業部の部長に直接会って話し、あとは適性にあった職場を見繕う、ということだそうだ。

転勤は今の家の事情を考えれば否定するではないが、いままで積み重ねた自分の経験がまったくムダになる部署での再出発には、年齢を重ねすぎている。
しかも、単身赴任で赴いても、いつか地元に戻れる保障はまったくなく、片道切符しか持たされない行き先。
所有する車やバイクは今後使うこともなくなり、きっと処分してしまうことになる残念さ。

1週間ほどたった頃に、その異動先を検討した結果が知らされることになり「この日は都合が空いてますか」と上司にきかれる。
大丈夫です、と答えるが、その前日にはなんとなく異動のことを伝えていたヨメさんからは「異動って、いいチャンスじゃない」と無責任なことを言われる。
一人暮らしは気楽、というのはあまり責任の重くない若い頃のオハナシ。
仕事もキチンと遅い時間までやり、いくら遅く帰っても生活の準備をすることがいかに負担か。
それでも自由に使える金があれば苦労を回避することもできようが、どう考えても経済的にもぎりぎりの生活が待っている。

結局、上司からの検討の結果をきくと「あなたに適切な職場はなし」と。
営業職なら望みはあるが、そこでは高い目標があるのはわかっていて、若造でそれを志望する自分がいれば別だが、今はまるで負け戦に等しい。
一方、今の職場では毎月赤字続きであり、そのまま残留する選択肢は残っていないようだ。
「退職勧告ですよね」
「いや、法律もあるし私の口からは、辞めろとはいえないでしょ」
タヌキだなぁ・・

辞めたとしても、ボクの担当する業務は多岐にわたり、これを残る社員に引継ぐのは大変なのはわかっている。それが心配だ、という話をしても
「それでも、なんとかなるもんですよ」
と上司は気楽に言い放つ。
いままでも、そういうことは何度もあった。
そこには黙って苦しむ社員がいつも歯をくいしばっていたというのに・・・

ひとまず、上の言うことは受け入れる、というか、粘って残ったとしても、今の職場の損益の悪さからすれば、時限爆弾のように、さらに悪い結果が待っていないとはいえない。
残った社員の方に苦労をかけないためには、社員は辞めるけど、処遇を変えてスタッフリーダーで仕事を継続する案が残されている。
これだと、大幅な給料ダウンとなる可能性はあるが、たちまち収入ゼロになるワケでもない。
その間に、別の職場を検討することになるが・・

いっそ、生活レベルを適応させて新しい生き方をしたいように思うが、家族の反応は、それを期待できそうもない・・・
by pmrider | 2015-01-21 01:01 | 百害一理 | Comments(0)