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母の日

普段はボクの母親に、母の日のカーネーションを贈っていたヨメさんに、数日前
「今年も贈ったのか?」
ときくと
「去年、お母さんは、もういらない、と言ってたから、贈ってない」
と。
うーん、背景はよくわからないが、どう見ても、この時期に、なにか贈ってもらえることを拒む、母たる女性はおるまい。
母の遠慮だとか、心遣いのように思える。

そういえば、実母の、母(つまりボクの祖母)は10年以上前に他界しているのだが、カーネーションを実母に贈った際、短歌の得意な実母が「もらうカーネーションはうれしいけど、私も(亡き母に)カーネーションを贈りたい」みたいな切ない歌を詠んでいました。


9~10日は高梁のマラニックで忙しそうなので、今日、なんとかしたい。
仕事は19時であがって、30分で戻って市内のめぼしい花屋を見たが、すでに閉店・・

タイムで、800円くらいの手ごろな鉢植えを購入、そして母のとこへ配達。
喜んでくれたようで、一安心だ・・
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こないだ借りて、見ていなかった「ダーティハリー(1)」。
いまさら、ということだが、かつて、大学時代の親友に「これ、ゼッタイ見ろよ!」と勧められてみた映画。
なんとなく、また見てみたくなり。
ストーリィは忘れていたけど、見るうちに、断片がつながる。
あ、ここで、こうなるんだよな、って。
卑怯な犯人としては、かなりレベルが高いのではあるまいか。
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ラストで犯人を追い詰めてマグナムを向けて語る名セリフ
「考えてるな
弾が残っているかどうか
実は俺にもわからないんだ
だが、これは44マグナムだ
脳みそが吹っ飛ぶ
よく考えろ
弾があるか


・・・どうだ、クズ野郎!」
銃を撃つ犯人。
はじけ飛ぶマグナム弾。

30年以上前の映画だが、悪くない。




なんで、母の日の話の中で、こんな生臭い話を(苦笑)

以下、6年前にMixiで書いた日記が見つかりました。
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「母亡き母へのカーネーション」

70代のボクの母親の、さらに母親は、もう8年前に死去してしまった。

そして、ヨメさんは毎年、母の日にはボクの母親にカーネーションを贈っている。
「嬉しいわ」
そういって、いつも笑顔でお礼を言ってくれる母親だ。
だから、それと前後して、「あなたの子供の代わりに」と、ヨメさんにも宅配便で花束をくれたりする。
いまだに茶目っ気のある母親にとっては、ごく自然なことに違いない。

さらに、自分に贈られた花束を写真にしてハガキに貼り付けて、たかが車で15分の距離しか家が離れていないのに、郵送してきて、お礼を述べてくれたりする。
メールと違って、ハガキだと、タイムラグはあるにせよ、家族がみんな見れるとこがいいのかもしれない、とか思ったりする。

今年は、花がいっぱいある「緑化フェア」にボクが連れていってあげたからかもしれない。

ハガキの写真の下には、短歌に聡い母親が一句、綴っていました。

自分でも一度読んでから、ちょうど近くにいた中一の娘にも読ませました。
昔の人らしく、流麗な文字は彼女にはちょっとすんなりと読めるふうでもなかったのですが、ちゃんと最後まで読ませました。
ボク「わかるかい?」
娘「なにが?」
ボク「これって、いい句だろ?」
娘「そう・・?」
ボク「母の日の贈り物って、もらう方は嬉しいけど、それをあげる楽しみもあるんだ。C(娘の名前)にはお母さんがいるけど、おばあちゃんには、いくらあげたくても、もうお母さんがいないんだよ。Cも、今回はお母さんにカーネーションあげて、喜んでもらえただろ?」
娘「そっかぁ・・・」
ボク「いつか、Cもお母さんになって、子供もできるけど、お母さんが亡くなったら、もう、[あげる楽しみ]がなくなるんだ。だから、あげられるときにできるだけあげられることを、幸せに思わなくてはダメだよ」
娘「・・わかった」

娘に話しながら、ちょっと言葉がくぐもってしまったのは、その句の思わぬインパクトのせい。
出そうになった涙のせいではないと思うのだが・・・


「母亡くて 貰うばかりのカーネーション 母の日に吾(あ)も贈りたし カーネーション」
by pmrider | 2015-05-08 20:34 | Comments(0)