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ちょっとばかりアナクロな時代に・10キロ

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彼岸なので、数日前より約束していたとおり、実母を墓参りに連れていく。

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足元がおぼつかない母はトレイル用の杖を持っていても心配なので、墓の坂はゆっくりそばについて登る。
脚の悪い人には、登りはまだいいけど、むしろ、下りのほうが怖いそうだ。
こちらは線香やら花やら水の入った桶を持っているけど、大丈夫。

父親の墓参りを済ませてから、通常は母だけが参っていた、先祖代々の墓にも参ったほうがいいが、母に「どうぞ」とやらせるのは気が引ける。
「代わりに行ってくるから、車で待っていて」
と、前に一度行った記憶があるから、自分で線香と水を持ってお参りする。
車に戻ると、バックミラーで見ていたらしき母は「あそこは墓が違う」と言い張る。
「間違ってないと思うけど、なんなら帰り道で確認してみる?」
と、帰り道の途中にあるはずの墓のそばに、ゆっくり車を動かしながら行ってみるが、どうみても間違いではなさそうだ。
たまたま、カメラで撮っておいた写真を母に見せるが「違う」という。
「それだけいうなら、実際に行こう」と、またも坂道を母に歩かせる羽目に。
結果は、ボクは間違っていない。そもそも、そんなにたくさん、ボクの家系の苗字を刻んだ「先祖代々」みたいな墓があちこちにあるワケがない。
「そうね」と謝るそぶりも見せない母。困ったもんだ・・

こないだ1月に病院に付き添ったとき「人から、イオンの夜景の写真を初めて見せてもらってキレイだったけど、私は連れて行ってもらって直接見せてもらえなかった」と言われたけど、わざわざそんなことをする機会はなかった。
恨まれる筋合いはないと思うんだけど。

まぁ、今はあまり自由に外に出られない母なので、観光案内よろしく、帰りには市内の目抜き通りをゆっくり通って帰りました。
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ここ、新しくできたのね、みたいな反応を何度もする母だが、どうみても5年や10年以上前からある建物や道もあり・・何も言えねー

高梁マラニックにボランティアで参加したいけど、昨年は借りた一眼デジカメでは、思ったように写真は撮れなかった。
快くデジカメを貸していただいたM松さんには感謝してるけど、以前に自分で使っていた光学式の一眼レフとは使い方が違い、思ったような写真が取れないはがゆさ。

まだちゃんとシャッターも切れるCanon FTbは、もう40年も前に、高校受験の合格記念に父親から、「質屋の中古」で25000円で買ってもらったもの。
今思えば、父親も、経済的に苦しい中、息子の希望をかなえてやりたかった気持ちに折り合いをつけた結果の判断だったのだろう。
ボクはといえば、憧れのカメラということでとても喜んでいたとは思うが。
しかし、いつしか露光計がおかしくなり、信頼性がないのでとても通常は使えない(失敗写真の山)ので中古のCANON A-1を買って、FTbは実質リタイア状態でした。
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キタムラカメラでちょっと相談したけど、デジカメと併用すれば、露光計の代わりにはなる。
でも、いちいち2台を切りかえるのも、フットワークが悪そうだ。
キタムラカメラでの対応は諦めて、iPhoneのアプリで探すと、露光計はありました。
これでいくか・・
フィルムも、やはり割高に感じるし、現像代もかかる。
昔の同時プリントで安売りしていた頃とは違う。
フィルムスキャナーでデジタル化もしたい。
それよりも、まずは、高画質の写真が撮れるかどうか。
満足できれば、価値は高まる。


昼過ぎから、走るために、とりあえず原尾島の百間川河川敷へ。
ここから後楽園まで往復すれば10キロ。今日はこれでいいっか、みたいな。

途中で、変なカンバン。えー。
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土手の道を経由するが、なんだか面倒。
いや、まてよ、これなら、5月の24H100Kウォークも、コースはどうなるんだろう・・・

逃げないんだ・・キミタチ
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今日はここを戻ることは諦めて、後楽園の向こうまで行くことにする。
旭川を西に渡って、石山公園から岡山城へ。
月見橋のたもとで、ギターのいい音がする。
ストリートミュージシャンの男性の歌だが、年齢はたぶんボクよりも上。
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しかし、しばし脚をとめて聞き入り、曲の終わりに拍手。
オーディエンスはボク一人だ。

100円を、傍らの空き缶に入れて、ちょっと話をする。
すると、チラシをもらう。
「鹿久居乱」という芸名らしい。
自分の祖先の話に詳しい。
ローカルな歴史フェチ?みたいな。
気さくな人だが、詳しい戦国時代の話になると、こちらは相槌をうつしかできない(苦笑)

「私の先祖の話の歌なんです」
と鹿久居さんが歌う曲を動画に収めてみるが、通行人はジャマにならないように道の端っこ同士で撮影するから、見事にみんなスルーされているのがわかるのでちょっと気の毒。
でも、あの年で、ギターとハーモニカをつかった「たくろう風」な歌を堂々と歌う姿は立派だと思いました。
かつて親しかった、ちょうど一回り年上のNR崎さん、という知り合いがいたけど、その人も自分で多重録音して、フォークの自作CDを作って知り合いに無条件に配布していました。
そんな時代の人なのかな、とか思いながら。


ボクとしてはちょっと暑さを感じながら、10キロ。

夕食は、「下の娘が喜ぶから」とヨメさんに頼まれたオムライス。
いつも、上からふわとろ玉子をかけるタイプ(でも、なかなかうまくいかない)だが、今回は「主任のオムライス」(笑)を作ろうとしたけど、娘は「いつものがいいなぁ」と言うので、トライはやめる・・。

上の娘が帰ってきて、「先にフロにはいるか?そのあとで作るけど」と声をかけると「作っておいて」とだけ。
たしかに、いつもは家族の帰宅時刻がまちまちなので、作りおきを「チンする」毎日だが、ボクが作る、と担当するからには、調理したてを配膳できる限り、作りおきなんてしたくない。
ま、料理がヘタだから、せめて出来立てのメリット生かしたい気持ちもある。
そういう気持ちを娘に伝えても「面倒ね」と。
バカを言うな。面倒なのはそっちだ。
結局は娘のフロから出たのを見計らって、スープも暖めなおすし、最後の仕上げの玉子もかける。
どーだ。
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見てくれはイマイチ・・イマニ・・だが、なんで、こんな親の気持ちに気づかない大人になってしまうのか。
by pmrider | 2016-03-20 23:36 | ランニング | Comments(0)