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トレイルルート草刈りに寄せて

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11日の新庄トレイルルート整備で草刈作業中に感じたこと。

初めてお会いし、同乗させてもらった軽トラのドライバーの男性は、真庭市の職員(?)Oさん。
初めてなのに、作業場所までの移動時間に、淀みなく会話が続く。
その話題がトレイル大会のせいでもあるが。

トレイルの大会が、一部の人からは疎ましがられている点で、大山にもそういう話があったがポシャったこともあったね、そうそう、と。
Oさんは「鳥取は、特に自然保護の意識がむちゃくちゃ高い」と。
だから、今は鳥取県内でのトレイル大会の開催はほぼ不可能、ときこえました。

そのあと、鬱蒼と茂る雑草を切り払う作業に入ったが、以前からそうでしたが、こうやって人間の都合でジャマになる、という理由だけで刈り払われる植物や、追いやられる昆虫や鳥たちが不憫でした。
人間の世界でいえば、まるで洪水や地震で住む場所を失われるのと同じ。
本人たちはちっとも悪いことをしていない者に対する仕打ちとしては、理不尽さを禁じえない。

本来のトレイル、とは、自然にある道・生活に使っていた道を、その時だけ、地元の住民の皆さんに「お借りして、使わせていただく」のが筋なのでは。
その道を、安全のために少し拡幅することには住民の方にとってもメリットはある。ただし、山の中の道をどんどん切り開くことは本当に正しいのか。
もちろん、新庄のように、失われた山道を取り戻すための伐採なら、許されるのだろう。
農家の方が、生活のために草刈するのは当然のことで、大会のために草刈することと重なる部分があれば、非難される筋合いはない。
自然をそのまま味わうためには、きちんと整備された道を走るのより、少し危険な道でもちゃんと踏破できる装備やスキルを準備してからのほうが自然と調和できるのか・・?


一方、今回草刈をしていると、岩や木の風景の組み合わせがおもしろくなるように、一部、わざと余分に枝を切ったり残したりもしました。(もちろん、ルートをより走りやすくすることは念頭に)
もしも自分が走りながら見かけたら、「ちょっとおもしろいね」と感じれるように。

ふと見ると、道が途切れたように見えるが、太い横木を越えていくルートに、あっと気づくように、枝の伐採は最低限にしました
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そんなささいな自然の風景を作ることは間違いではないと思うが、度を過ぎるとまた弊害も出るのだろう。(水の流れを変えるとか)

今回の大会を通して、または他の多くの同様の大会によって、いままで、簡単に見ることのできなかった自然を、多くの人に見せることができれば、そんな自然保護への懸念も、自発的に解消して行くことを期待します。


by pmrider | 2016-09-12 21:32 | ランニング | Comments(0)