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100キロマラソンに思う(エピローグ)

滝付近の美しい池
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他の完走ランナーさんや、完走を目指していたランナーさんのことを記事で読むと、思い入れがボクとはハンパなく大きいように思える。
全力を出し尽くし、その強い意思を持ち、維持できることが夢の実現のカギになるのではないかと愚考する。

全力を出し尽くしてしまうと、終わってから一人で片づけして、無事家まで帰宅して、なにごともなかったかのように家で振舞うことが難しい。
ボクの場合、家族はランニングにはまったく興味ないし、ましてやそれでケガや疲れた表情をしていると「それみたことか!」みたいに否定的な言葉を投げかけられる。(に決まっている)
フルマラソンで死力を振り絞ってゴールして道に倒れた川内優輝選手に、駆け寄って毛布をかけてくれる人はいなくて、ほっちらかし。
そんな予感が、全力ではなく、余力を残した上でのゴールを計算しようとする。

ランニングは大事な生き方なのだが、働くことも無視はできない。
今の職場の雰囲気は、休みがとりにくく、少しダラけた行動をしていると、いつのまにか「業務改善」の名前の元に、他の社員から「危険行為」みたいに摘発される可能性もある。(そういう意見を発することがノルマのようになっているから)
今回は大会の翌日を休みにできたが、仕事に行くからには、脚の痛みを理由に仕事をおろそかにはできない。
必ず回復しなくては。

それでも、今回のコース上で出崎口には、その近所に住む義理の父母がいる。
義父は昔、児島半島のリレーマラソンに出た、という話をしたことがあり、「いつ頃ですか?」「中学かのぉ」「義父さんが走った距離は?」「40キロくらいじゃったか・」(←ありえんし)
みたいに、正確な状況はよくわからないけど、正月はたいてい箱根駅伝のTVを見ているから、ウチの家族の中では一番ボクを理解してくれそうな人だ。
85歳を過ぎて、歩くのも心配な義父が、もしも来てくれるなら、せめて一緒の写真の1枚でも撮れれば、と思って、出崎口の通過予想時刻を9時から10時、と伝えておきました。
36キロ地点なので、それぐらいなら、と。でも、実際は10時25分くらいに到着。
エイドのそばにはスタッフの人しかいませんでした。
「少し前に、老人夫妻がきてなかったですか?」とスタッフに訊いてみるが「さぁ・・?」と。
宇野駅からはスイーパの方と走ったり歩いたりを繰り返していましたが、ここの近くの後閑からは道も狭いので列も1列になり、登り坂だけどずっと走っていけました。
やっともうすぐ約束の場所に着く、という気持ちがあったと思う。

家に住む妻や子供にも、コースなど情報は伝えたけど「じゃあ、ちょっと応援に行こうかな」という家族はなし。
こちらからは「一日中走っているから、このコースのどこでも、ちょっとクルマで走ってみれば、お父さんのやっていることがすこしはわかってもらえるんだけどね」とは話したのだが。

あとは想像だが、もしも、それで彼らが「わかった。ゴールで待つわ」と言ってくれたら、ボクは簡単にリタイアしただろうか。
途中の「八浜くらいにでも見に行く」と一言あれば、そこまでは、必ず走ったのではないだろうか。

そんなエモーションを与えられてゴールできた、ボク以外のランナーさんたちはさぞかし幸福だろう。
もちろん、そんな「逢瀬の約束」がなくても、走りきれる脚力こそ必要なのだろうが・・


by pmrider | 2017-09-11 15:45 | ランニング | Comments(0)