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家族の食卓[99.09.30]



「父親は、できる限り仕事を切り上げて帰宅し、家族と一緒の食事をとるべし」
といった風潮があったと思う。それで家族の絆が深まり、ひいては非行の芽を摘むことになる、と。でも、本当にそうだろうか。
一緒に食事をとるたびに親としてのこちらの口をついて出るのは、
「ちゃんとして食事をとりなさい」
といったタグイの小言ばかり。もちろん、学校での話も聞くには聞くが。
いいたくはないが、昔自分が、自分の親に言われてきたように、最低限の「マナー」は貪欲に彼らに要求する。
「こぼすな、残すな、よそ見をするな。」
そういうことをコンビネーションで言われる彼らはさぞかし不味いメシとなって、余計にぐずぐずする、悪循環。
好きなメニューの時は思い切り「おいしい!」と叫んではいるが、そうでもない時はどんな気持で食欲を満たしているのか、不憫ではある。
平気でこぼして服を汚しても「大丈夫ですよ~ん」と説明する洗剤のCMがいくつかあるが、初めは嫌悪する気分で、今は、それでも受け入れないといけないのか、という気持。
しつけのいい子供というのは、遺伝的にそういう子供以外は,そういう小言にじっと耐えることのできる資質を備えているかと,可哀想にもなる。
いっそ、何もいわないままにして、ある程度オフィシャルな場で思い切り恥をかくのもいいかもしれないが、最近では、同じようにマナーの悪い仲間が増えていて、効果がないようにも思える。
しかし、いつか彼らがちゃんとしたマナーを身につけられた時、こちらが
逆襲される予感も、しないではない。
by pmrider | 2019-02-11 23:05 | 過去HPの作品 | Comments(0)