2日目
朝6時起床。
ランニング用に着替えて、昨日コンビニで買ったパンを食べて、6:40くらいには一人でホテルを出る。
やや肌寒いがいつものウエアで大丈夫。
まずは、昨日の長崎駅のイルミがきれいだったので行ってみたが、この早朝ではなにもなし(^^;
南下して、とりあえずの目的地、今日の軍艦島ツアーの集合場所を確認する。
出島から南に行くとガストがあり、その交差点を海に曲がるとピンクと青の幟があり、その桟橋が集合地点。
薄暗い中、ヘッデンはつけて走る。
早朝なのに、平日のせいか人通りは多い。
昨日も感じたが、公共交通のバスや電車はたくさん走っていて、乗客も座席はほとんど満杯なのではないかと思うくらいだ。
もちろん、観光客もいるのだろうが。
長崎というと辺境(失礼!)なイメージだが、岡山よりも人は活況を呈しているのではないか。
桟橋は確認できたので、今度は竜馬像のある風頭(かざがしら)公園に行ってみる。
たしか、昨日通ったオランダ坂の上だと思って行ってみると、標識みたいなのもない。
通りかかった男性にきくと、ここじゃない、ではどっち、とも言えないような方角にきてしまったようでした。
あらためてマップでみると、このランでは諦めた方がいいと思えたので、引き返しました。
その前に、出島のそばの「水辺の森公園」へ。
ここは気持ちのよい公園。
きてよかった。
神戸でいえばハーバーランドみたいに、市民が落ち着いて散策できる場所。
昨日登った稲佐山
今日の昼にするとすればこの出島ワーフ。
店は閉まっていたし、ゆっくり駆け抜ける。
文明堂総本店
7:45
ホテル帰着。約5キロ走った。
今日最初のフロに入る。
昨日は気づかなかったが、露天風呂がある。
青空の下の入浴。
無料サービスの「ヤクルト200」をもらって飲む。
昨日のオニギリではおなかが空いた、ホテルの朝食が食べたい、というヨメさん。
しかし、ここのはバイキング形式で2300円もする。
それより、軍艦島ツアーの集合地点付近にガストがあるから、そこで食べることにする。
8:40くらいにはフロントで傘を1本借りて、ホテルを出て、路面電車で行く。
しかし、最寄り駅の大浦海岸通へは、一旦中華街で乗り換えがある。
そこを走ってきた身としては、出島で降りてそのまま歩くほうがはるかに効率的なのだが、それを(歩きたがらない)ヨメさんに説明する苦労を考えると、ここはムダでも我慢する。
(中華街の駅は南北の道からちょっと東に逸れて、そこからまたもとの道に戻るようなルートで、あたかも、まっすぐ下に降りればいいのに「ト」の文字のように寄り道してから乗り換えするので時間がかかる)
〇 ✕
↓ ↓
↓ ↘→(乗り換え)
↓ ↙←
↓ ↓
ガストでヨメさんはベーコンエッグセットとかの朝食メニューでいいが、こちらはホットだけを頼みたい。
が、メニューにはない。店員にきくと「単品はございません」だと。
仕方ない。量が多いが朝食メニューを頼む。
ドリンクバーがあり、サーブされるまでけっこう時間がかかり、集合時間の10:10まで余裕と思ったのに、10時くらいに店を出ました。窓からは集合する人がもう多く見える。
受付で乗船にあたっての「誓約書」を書き、往復乗船料大人一人3600円と入場料310円を2人分支払う。
もう、49人乗りの船には大方の客が座っている。
二人掛けの席につく。
10時半出発予定だが、早めに出航したようだ。
女神大橋を出るまでは、対岸の三菱造船の施設の説明が続く。
イージス艦。建造費は1700億?
外海に出てからはかなりのスピード。
高い波もあったが、へっちゃらで航行している。
上陸は11時半と聞いていたが、11時過ぎには軍艦島の近くにいて、周りをゆっくり回る。
上陸予定の四角い壁だけの船場には別の業者の船が着岸してるし、まずは外観をどうぞ、みたいな。
客席から甲板に案内される。
最初から幾度か、船内のアナウンスでは「天候が悪化したり、波が高すぎたり、着岸地点への接岸が許可されなければ、上陸は出来ません。まだ、上陸できるかどうかはわかりません」と念押しする。
まー、知床のカズワンみたいに「商売ファースト」で事故になってはいけないしな。
一番「軍艦」らしいアングル
ようやく上陸許可がでる。
殺風景な桟橋の階段を上り、とりあえず島の奥まで歩く。
すぐにある地下道のような箇所で、今は通行止めになっている分岐道を行けば、かつての住民が上陸したルートらしい。
荒涼とした廃墟。
すっころんだようなでかいコンクリートは、波や風のせいなのだろう。
広場に集まり、島の説明をきく。
真水の確保が難しい・台風がくればひたすら住居の中で耐えるしかない・東京スカイツリーがそのまま埋まっているような深さでの酷暑(38℃くらい)な場所での採掘・でも採掘の仕事で生活費は安いし給料は多い、などの説明を受ける。
軍艦島は世界遺産、というイメージだがそうではなくて、日本中数カ所にある明治の建造物をまとめて世界遺産登録していて、その一部がこの島にある。
その一部は赤いレンガの壁(かつては地下から物資をワイヤーで引き揚げてくる装置のあった建物の一部)と防波堤に使われた石垣。それ以外は大正以降の建造物なので、「世界遺産ではない」ということらしい。
これもとても貴重ならしい建造物。
もう半年で崩壊すると言われています、とのことだが、それが2年前の話らしい(笑
次のツアー客が後ろに見えてきているので、そのまま戻る。
上に見える鳥はトンビらしい。
釣り客らしい人もいるので「ここ、釣りできるんですか?」と男性ガイドさんにきくと、漁業組合との力の関係で、壁より中にははいらない、ことで釣りは許されているらしい。まー、いろいろあるわな。
午後は雨予報だけど、雨はなんとかもちました。
12時頃に軍艦島を出て、かなりの速度で戻る。
次のハウステンボス行きの電車は14:02だから、早く戻って昼食の時間が増えるのはありがたい。
たしか、12:50頃帰港。
出島ワーフを行き、いろいろ目移りするが、ランチぽい店に入る。13時頃?
チキンステーキにする。
長崎駅までは、「すぐだから」とヨメさんをなだめて歩いていく。
13:50頃着。
改札の前で、なんか、ICカードの使用制限のある駅一覧、みたいな看板がある。
駅員さんに「ICOCAでハウステンボスいけますか?」ときく。
「いえ、いけません。そこの券売機で「二人切符」、を買ってください。少し割安です」
なんと。
事前にチャージしてきたのに・・
券売機の前で、不安になり、すぐ近くにいた駅員さんに確認。
これを2人分、でいいですね?
予定では往復1人3000円。これだと2720円。
まとめて往復にしたほうが便利ですよ、との忠告にも従いました。
シーサイドライナーで約1時間半。
かなり眠い。
15:34ハウステンボス駅着。
雨なのに、そこそこ客は降りる。
写真を撮るのにカッコ悪いから傘で行こうというのに、ヨメさんはカッパを着る。
確かに、まあまあの雨で、弱くなったり強くなったり。
橋を渡る前から、もうハウステンボス。
晴れていたらなぁ・・・
事前にネットでアフター3パスポートを購入済み。2人で10000円。
動画で見たように、とりあえずクルーズ船で公園の一番奥までいき、そこから戻るルートでヨメさんも納得する。
16時発の船にはぎりぎりで乗れず、15分あとの便に乗る。
やはりヨメさんの「乗り気なし」感が漂う。
下船場所で降りて、すぐそこのタワーに上る。ドムトールン展望室へ。
あとはぶらぶら・・
「こういう街並みなのね・・」とヨメさんつぶやく。
「だから、ヨーロッパの街並みを再現してるんだよ」
「そうなんだ」
えー、ハウステンボスをどんなとこだと思っていたのか???
光のファンタジア、とか宇宙のファンタジア、とかアトラクションを3つほど回る。
よく完成しているけど、なんとなくわくわくしない・・
18時前にはかなり暗くなる。
最初の予定では20:20発の電車で戻るので長崎駅には22時前に着くので、ちょっと遅い気はしていました。
なので、19:12発にするかな、とか考えていたのですが、ヨメさんは「もう帰ろう」と言い出す。
え?まだ2時間だよ?じゃあ3時間ならいいかといえばそうでもないが、もったいない・・・・
18:33発の便がある。
周りでは「18時からオープニングイベントがはじまりまーす」と聞こえる。
せめて、それは見ておかなくては・・
ということでヨメさんに納得してもらい、一連のパフォーマンスを見て、イルミネーションを見て、アンブレラストリートを見て、電飾のチューリップと風車を見て帰ることにしました。
しかし脚が痛い、とヨメさんは後ろの方からゆっくりようやくついてくる。
駅のホームまでの時間も計算できないので、早めに行かないといけないのに・・
最後までふてくされたままヨメさんついてくる。
かといっておんぶもできないダロ。
18:33の便に乗るとき、改札も駅員もいないようだったので、やはり往復切符を買っておいたのは正解。
改札を通ったことを示す自動改札機があったようだが、よくわからないのでそのまま通りました。
長崎駅では精算窓口を通ると「今後からちゃんと通してください」と言われたが、次って、いつだ??
20時半過ぎに長崎駅着。
事前に、駅前に海鮮の店があったのをヨメさんと見ていたので、そこへ行く。
しかし、また道を間違える。駅前の歩道橋はかなり複雑に高く構成されているせい?(←単なる地理の無理解)
D水産は賑やかで、テーブルには牡蠣や貝類を自分で焼いて食べられるコンロがある。
生中で、ヨメさんの誕生日をお祝い。
マグロ尽くしの握りずしを注文するヨメさん。
こちらは単品で握りずしと、いろいろ・・・
ハマグリは焼いて食べたが・・・
なぜだか、海に近いから新鮮だと思ったのだが、意外に・・・(以下自粛)
寿司ネタはごっつい分厚いのにね・・
21:30宴会終わり
そうそうに出て、ホテルで落ち着く。
3日目
7時頃起床。
天気は曇りで、弱い雨の予報もある。
本当はぎりぎりまで観光して、15時前長崎発の便で帰る予定だったが、この天気ではどこにも行く気がしないしヨメさんが行かないだろう。11:45発の便に変更。
切符の乗り換えが同じになるように調整。
子供へのお土産を買う都合があるが、ガイドブックを見ると観光地の開店は軒並み10時だ。
ホテルのチェックアウトは11時。
お土産は駅で、新幹線に乗る前に買おう。
せっかく来たのだから、できるだけ街を見ておきたい。
一人で普通の服で8時前(大谷翔平ドジャーズ入団会見の前)にホテルを出て、眼鏡橋に向かって歩いていく。
かなり急な坂を実感する。
他にも変わった看板とか・・・
案外早くこれたかんじがして、ならば、竜馬像のある風頭公園はどこ?と調べると、道はすぐにいけそうだ。
問題は「山」。
細い山道が続いているように言える。
通じていることはわかるので、寺町のそばから階段を上り始める。
ジャケット上着と綿シャツは脱いでリュックに入れ、Tシャツのみとなる。
あまり観光客がこないような雰囲気の坂道をおそるおそる登る。
8:40頃
あった。
風は冷たいが心地よい。
降りる道は違う分かれ道を選びましたが、途中から行きと合流していました。
あとはホテルまで戻るけど、途中でヨメさんから、サロンパス買ってきて・コール。
こっちも歩きだし道はわからんし、ドラッグストアを探せるかわからないので一旦断ったが、途中の調剤薬局で売っていたので買って帰る。
それなのに、なぜか最後まで小さなこだわりで憎たらしい話をやめないヨメさん。
もう、一人で帰れ、JRの切符は渡してあるだろ!と言い放って先を急ぐが、ヨメさんが無事に乗り換え駅を乗り継いで帰れるとはとても思えないので、我慢して迎える。
長崎駅のお土産コーナーで、息子のリクエストの「かんころ餅」「いっこうこう」を探して買う。
今回はクリスマスプレゼントも兼ねるよ、ということで娘たちのも選ぶ。
これは自分用。
「はとし」
おいしい。ただし「今日中に食べてください」と。
ぐるぐる回っているとどんどん土産を買いそうになるのでいい加減にしておく。(笑
昼にはやや早いが「五島うどん」というのを食べる。
西九州新幹線~武雄温泉~リレーかもめ~新鳥栖~九州新幹線さくら~岡山
新鳥栖
15:13岡山着。
ほとんどうたたね。
予定では長崎駅北のエリアの原爆資料館や平和祈念像もあったけど、メインの場所は行けたから、いいとしよう。
しかし、やはりボクの旅は交通機関ではなく、なるべくランニングで回る旅でありたい。
地図と比較した実際の距離の感覚がわかるし、街の意外な面も発見できる。